赤ちゃんにとって睡眠は1日の大半を占める重要な時間です。お乳を飲むとき以外はほとんど眠っており、1歳位までの睡眠時間は13〜15時間にもなります。しかし一方で、就寝中の思わぬ事故も報告されており、安全な寝具選びが不可欠です。
今回は、赤ちゃんの安全な睡眠を守るための寝具選びのポイントについて解説します。
大人とは大違い!赤ちゃん特有の「体」と「睡眠」の特徴
赤ちゃんの生理面や睡眠時間だけを見ても、寝具はとても大切なものです。
大人の2〜3倍も汗をかく
赤ちゃんは生後2か月頃から体温調節の汗腺が働きはじめ、大人の2〜3倍もの汗をかきはじめます。成長が著しく、新陳代謝が盛んであることも特徴です。また、肌が敏感でかぶれやすいという側面もあります。
骨が柔らかく、環境変化に敏感
骨が柔らかいことも赤ちゃんの特徴です。さらに、温度や湿度の変化に適応しにくいというデリケートな体質を持っています。
だからこそ、大人と同じ寝具を使うのではなく、赤ちゃんの体に合わせた「赤ちゃん専用」の寝具が必要になるのです。
赤ちゃんの命を守る!安全な寝具選びの5つのポイント
2016年(平成28年)の消費者庁による「0歳児就寝時の窒息死事故に関する注意喚起について」に基づき、赤ちゃんの寝具を使用する際の具体的な選び方と注意事項を紹介します。
① 敷きふとんは必ず「硬め」を選ぶ
敷きふとんには顔が沈み込まないよう、必ず硬めの赤ちゃん専用ふとんを使用してください。硬めの敷きふとんの上に、顔が沈み込むような軟らかい敷物は使用しないでください。
② 掛けふとんは「軽め」のものを
赤ちゃんにかける掛けふとんは、負担にならず顔に被さる危険を防ぐためにも「軽め」のものを選ぶことが重要です。
③ シーツはピンと張り、裏側でしっかり固定
シーツのしわやたるみが赤ちゃんの顔に密着してしまうのを防ぐため、シーツは裏側でしっかり固定した上で使用してください。
④ 顔の周りにタオルや小物を置かない
赤ちゃんの顔のまわりや手の届くところに、鼻や口をふさいでしまうようなタオルやハンカチ類は置かないでください。
⑤ まくらの使用は「仰向け寝」の時のみ
まくらを使用する場合は、「あお向け寝」の時にのみ使用するようにしてください。
寝具と合わせて知っておきたい「正しい寝かせ方」
寝具選びと同時に、赤ちゃんの寝姿勢にも十分な注意が必要です。うつ伏せ寝でのご使用は窒息死の危険性が高まるため、避けてください。1歳になるまでは、寝かせる時は必ず「あお向け寝」にしましょう。
安全で快適な寝具が、赤ちゃんの健やかな成長を支える
赤ちゃんにとって寝具は、ただ寝るだけでなく、安全に育つための大切な場所です。ポイントを押さえた寝具選びと正しい寝かせ方を実践することで、赤ちゃんを守り、親御さん自身も安心して眠れる環境をつくっていきましょう。
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参考文献: 睡眠環境と寝具「睡眠編」
この記事を書いた人・監修者
GORE DOWN SHOP / 睡眠環境・寝具指導士(認定第190104号)半田 真哉
睡眠環境の質を向上させる専門家として、科学的根拠に基づいた寝具選びを提案。「ゴア羽毛布団」を中心に、現代人の「深く質の高い眠り」をサポートするための情報を発信しています。